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2008年6月30日 (月)

エイリアンVSやくざ

押し寄せる無数のエイリアンと立ち向かう無数の丈アニキ。どちらが勝っても江戸を待つのは滅びのみ。

という事で、今日は方向性を変えてゲームと小説の関係でも。TVゲームを小説化した作品は数多くありますが、登場人物がゲームをする事をメインに据えた作品はそう多くはないのではないでしょうか。

咄嗟に浮かぶ範囲でも、古橋秀之「ソリッドファイター」川上稔「連射王」桜坂洋「スラムオンライン」小太刀右京「戦場の絆」などなど。これらはTVゲームが題材ですが、他にも麻雀が題材の阿佐田哲也「麻雀放浪記」チェスを題材にしたナボコフ「ディフェンス」なども。

その中でも特に紹介したいのが冲方丁「マルドゥック・スクランブル」。話し出すと長くなるので、また近日にでも改めて紹介したいと思います。今はとにかくオススメという事で。

ヴァイスのリトルバスターズのカードリスト公開はいつになるのでしょうか? 買うときの楽しみが増えた、と好意的に解釈してみます。ただ、買うための資金がないのが問題ですが。大会開くのにジャッジ資格が欲しいなあ、と思ったり。郵送試験だと開催権利がなさそうなんですよね。諸々検討してみます。

2007年5月 5日 (土)

4つの企画

出し惜しみする事もないので、進めている4つの企画について話でも。一つはGP6で配布する予定のフリーペーパーのための小説。もう一つは、アヴァロンの鍵というゲームセンターのカードゲームのノベライズ。かれこれ2年ぐらいやってます。ここ1年は休止していましたが。アドレスでも上級者召喚の宴。原作知らん人でも読めるように書いたつもりですが、どうなっているやら。三つ目は応募用の小説です。

で、最後のヤツはディメンション・ゼロの世界観を使った小説なのですが、こちらの掲載方法がややこしく、公式HPにて募集しているユーザーズ・コラムに掲載されるようであればそちらの方に。もし無理であれば、サークルのHPの方に掲載されます。

どれもこれも習作ですが、興味のある方はご一読を。人に読んでもらうために書いたものですので。もっともっと良い物を書けるようになりたいです。もっと様々なものを書けるようになりたいです。何より書きつづけていくことを辞めないようになりたいです。

2006年2月 6日 (月)

頂天のレムーリア

ファミ通文庫より、芝村裕子著、頂天のレムーリアを読み終える。

この作品、知っている人は知っていると思うが、アルファシステムより出ているガンパレードマーチ、式神の城などの裏設定となっている七つの世界を背景にしており、式神の城のとあるキャラも登場している。

だが、そういう設定は大きく出てこず、普通に楽しめる内容になっている。登場人物も濃い目で、独特の文章スタイルで読ませてくれる。

簡単に登場人物紹介をしておくと、主人公で無口でどこかずれていて、目が悪いために目つきも悪くなっている山梨良狼、女装姿が女性よりも良く似合う、山梨の相棒茨城雷蔵、凄腕のエージェントであるが、妹のために全てを投げ出した男千葉昇など。

掲載雑誌が女性向小説誌だったために、色々と敷居が高い感じがあったが、今回の文庫化で非常に求めやすくなったと思われる。

2006年2月 2日 (木)

九十九十九

自分は本を読むのがゲームと同じくらい好きなので、それに関する話題も多く書くことになる。今回は講談社ノベルス、舞城王太郎著、九十九十九を取り上げる。

この本は、元々同じ講談社ノベルスで出ている清涼院流水のJDCシリーズに出てくる探偵、九十九十九を舞城王太郎が書いた作品である。ただ単にキャラや設定を借りてきただけなら、よくある作品だろう。だが九十九十九はメタ探偵であり、この作品において真にメタ探偵足り得ている。

カードゲームなどでもメタという言葉が使われているが、小説においてはより高次元の、要は作品、または登場人物などに展開しているのが物語であり、それを自覚した上での文章なり、話が進められていくことである。そういう意味では、こうした日記と言うのは、常に書いている人間を意識しているわけだから、自然とメタになるといえないこともない。

この作品ではメタによる、入れ子構造のように話が展開していく。一章を読み進めていくと、主人公の生い立ちや物語が展開していく。そして次の章に入ると、時間が進み、主人公を取り巻く環境が変化する。二章では主人公が一章の内容を記された小説を読む。その内容が、半分が事実で、半分がウソであることが分かる。

そこで読者に変化が起こる。今まで読み進めてきた話はウソであり、二章で起きている現実とは別のものであったと。そして二章でも話が進み、三章へとうつる。三章でも、主人公は一章と二章の小説を読み、それらが虚実入り混じった内容であることを知る。

このあたりになると、読み手も今自分が読んでいるのも所詮はウソであり、次はまた異なる現実が展開していくのだろうとめまいのような錯覚へととらわれる。入れ子構造になった物語の中で、メタ探偵九十九十九は語り手=神を見つける事ができるのか、というのがおおまかな話となる。

もう一つ、舞城王太郎作品に共通する事だが、語り口のうまさ、というかそこで書かれる人間というものについてまさに圧倒的というしかない。主人公の九十九十九は、あまりにも美しすぎるために、他人が顔を見ると失神する、という非常識な設定をされている。

だがそんな人間が、実在したとすればどうなるのだろうか?九十九十九は産まれた後に、義母に連れ去られ、愛され、耳を削がれ、鼻を削がれ、眼をくりぬかれる。彼は自分の顔を見ても失神しない弟のツトムと、章ごとにことなる女性達と、そして三つ子の子供、寛大、誠実、正直と共に聖書の見立て殺人を解いて行く。これ以上は、何を書いても蛇足となりそうなので、興味があればぜひ読んで欲しい。